« リーピング[The Reaping] | メイン | 欲しいなあ〜、NEW GT-R »

手紙

手紙

tegami.jpg 相変わらずネタもないので、いつもの映画ネタですw
今日は邦画で「手紙」です。
先日世の中を賑わせた”あの沢尻エリカ”さんも出演されている、ちょっと前のやつです。
パッケージを見るからに、何ともありがちな?アイドル系俳優寄せ集めの話題先行型客寄せ映画だと思って観たんですが、とても内容の濃いヒューマンドラマでした。
犯罪加害者の家族の視点から、理不尽な差別や偏見といったものに対して非常に客観的とも思える内容のものだったのですが、決して犯罪者に対して擁護するようなことはなく、また声高に”人権”を訴えていないところがとても好感が持てました。
映画冒頭の主人公役の山田孝之、沢尻エリカ両名の演技が多少わざとらしく見える部分もあったのですが、ストーリーが進むにつれ俳優の演技よりもその内容に引き込まれ、そういったことを気にせず鑑賞出来ました。笑)
ただ囚人(犯罪者)役の玉山鉄二さんのラストの演技は感涙するくらい良かったと思います。

前にも書いたと思うのですが、以前サラリーマン時分に作業指導及び生産管理の為に刑務所(作業委託先)に出入りする事があり、私が直接出入りしてたのは窃盗や詐欺などの比較的軽犯罪に近い処分の囚人達のいる所で、
初め刑務所と聞いた時は、強面でどこか一触即発のような空気の張りつめた場所だと思っていたのですが、
実際はどこか無気力で妙におどおどした感じのある人や年寄りの多いところでした。

劇中の玉山鉄二さんの役では、殺人による無期懲役の重犯罪人なのでこれと対比するのは、
また違うとは思うのですが、個人的には囚人という役柄の雰囲気をとてもうまく表現されていたのでは?
と思いました。
特に先ほども書いたラストの演技は、それまでの話の流れからするととても説得力のあるもので、
この映画で表現したかったことが見事に集約されているようにも感じました。

ドラマの構成上、フィクションゆえのどこか在り来たりなご都合主義的展開も当然あり、見方に
よってはハッピーエンドのようにも思えるエンディングなのですが、よくよく考えてみると差別を
受けていた登場人物の周りを取り巻く環境は何一つ変わっていなくて決してハッピーエンドとは言えず、
ある意味<登場人物の周りを取り巻く環境=観客である我々>のような図式が見えて来て観るものに
何かしら考えさせられるようなエンディングもよく出来ていたと思います。

そういえば子供の頃に道徳の時間で映画を観たりする事(今はどうなんだろ?)があったのですが、
この映画は正にそういう時に見る映画として良いのではないでしょうか?


最近、更新が滞り気味なんですが、皆様ポチっとお願いします〜〜w

にほんブログ村 映画ブログへ にほんブログ村 デザインブログへ

コメント (4)

>子供の頃に道徳の時間で映画を観たりする事(今はどうなんだろ?)

こどもに聞いてみたんですけど、TVは見るみたいです。
映画は・・・時間がかかるからなのか、見ないみたいですけど。

更新・・・本業が立て込んできているので、ギリギリになったり
してますけど、なんとか毎日更新してます(汗
昨晩、コメはできませんでしたけど、W援護はやっときましたYO~♪

NOV:

flipperさん、ども〜w
W、有難うございます〜〜!!

なかなかお忙しそうですね〜〜。
なるべく短時間でもしっかりとした休養を取って頑張ってくださいまし〜!!
風邪等ひかれないように〜〜〜w

心遣い、有難うゴザイマス!!

なんとか今日、少し道が開けてきました。
先が見えてくると、少し気持ち的には楽になりますね。
とはいえ、ヤルことはまだかなりある(苦笑

NOV:

確かに先が見えてくると、晴々してきますよね〜。
残りの業務も頑張って下さい〜〜〜!!

コメントを投稿

About

2007年10月23日 20:43に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「リーピング[The Reaping]」です。

次の投稿は「欲しいなあ〜、NEW GT-R」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。